パワーウォーキングとは?
ウォーキングをスポーツとして行いひとりひとりに合った体力の向上を目指します
パワーウォーキングは、元競歩のオリンピックメダリスト(ドイツ人のハートヴィッヒ・ガウダー)によって考案されました。
1995年、突如細菌性の心臓病に倒れたガウダー氏は、一時回復が絶望視されたものの、その強靱な肉体と精神力で、人工心臓移植、心臓移植と二度にわたる大手術を経て奇跡的に回復を果たし、ニューヨークマラソン完走という快挙を成し遂げました。
その時の闘病生活とリハビリの経験から考案した運動法が「パワーウォーキング」です。
男性も女性も加齢とともに体力が低下し、基礎代謝も下がってきますが、ウォーキングをする際にただ歩くだけでなく、いつもより歩幅を広げて早足で歩いたり、坂道や階段を積極的に歩いたりするなどパワーアップをすることで、体力の向上、体脂肪の減少、筋肉の柔軟性が高まります。ウォーキングの効果を最大に引き出すには、自分の体にかかる負担を正確に見定める必要があります。その目安となるのが心拍数で、パワーウォーキングでは心拍数を基に個人個人にあったウォーキング方法を実践します。
パワーウォーキングのサポーター
KATI WILHELM(バイアスロン) 2006年トリノオリンピック金メダリスト、他
MARIO KUMMER(自転車) 1988年ソウルオリンピック金メダリスト
KLAUS WOFELMANN(やり投) 1972年ミュンヘンオリンピック金メダリスト
CHRISTIAN SCHENK(十種競技) 1988年ソウルオリンピック金メダリスト
富山 英明(レスリング) 1984年ロサンゼルスオリンピック金メダリスト
FRANZ BECKENBAUER (サッカー)1966, 1968, 1974, 1976年ドイツ年間最優秀選手賞 、1990世界最優秀監督(ワールドサッカー誌)、他
MICHAEL SCHUMACHER(F1ドライバー)2003年ドライバーズチャンピオン獲得7回(歴代1位)、 2012年通算決勝周回16,824周(歴代1位)、他
STEFFI GRAF(女子プロテニス)1988年年間ゴールデンスラム達成(男女通じて唯一)、通算世界ランキング1位「8年間」
ROSI MITTERMAIER(女子アルペンスキー)1976年インスブルックオリンピック女子回転の2種目で金メダル、1976年アルペンスキー・ワールドカップ総合優勝
MAURIZIO DAMILANO(20㎞競歩)1980年モスクワオリンピック金メダリスト、1988年ソウルオリンピック銅メダル、1991年東京世界陸上選手権20km競歩優勝
パワーウォーキングのスーパーバイザー
福田 富昭
日本レスリング界の第一人者
1965年レスリング57kg級 世界選手権金メダリスト
日本レスリング協会会長
国際レスリング連盟名誉副会長
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会評議員
公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)副会長を経て現在名誉委員
南 和友
世界屈指の心臓血管外科医
長年ドイツにてノルドラインウエストファーレン州立
『バードユーンハウゼン循環器センター』主席心臓外科医を務める
ドイツ・ボッフム大学 胸部・心臓血管外科 永代教授
帰国後は、
日本大学医学部教授、日本大学大学院総合科学研究課教授、
医療法人 北関東循環器病院 病院長 を経て、
2019年1月 「南和友クリニック」院長に就任
パワーウォーキングについての著書
『病気にならない歩き方』(2012年 アチーブメント出版)、他
『人は感動するたびに健康になる』(2012年 マキノ出版)
『解病』(2011年 アチーブメント出版)など著書、テレビ出演多数
パワーウォーキングの効果
パワーウォーキングはウォーキングと心臓の働きに注目して歩きを通じて健康管理をだれでも簡単にできるように考えます
パワーウォーキングを継続することで得られる効果は数多くあります。代表的な効果は以下のようなものです。
パワーウォーキングの効果 | |
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燃焼効果 | 体脂肪が燃焼でき、血行も新陳代謝もよくなります。有酸素運動だけでは皮下脂肪を減らすことは難しいですが、基礎代謝量が増加して、太りにくい体質になり、減った体重を維持することができます。 |
自律神経の調整 | 全身運動なので血行がよくなり、血液中の糖分や脂肪が減少し、インスリンの働きが活性化され、自律神経のバランスも向上します。 |
骨を強く | 体内のカルシウムを活性化させ、骨の退化を予防します。 |
気分転換 | 体を動かすことにより気分転換がはかられ、ストレスの解消にもつながります。 |
予防と改善 | パワーウォーキングを毎日続けることで生活習慣病を予防したり、体質の改善を図ることができます。 |
パワーウォーキングはリハビリに最適!
さまざまな手術をされた人々の術後のケアーとリハビリには、いろんな方法があります。
今、特に心臓手術をされた人々の自己管理と心臓のケアーを兼ねて、パワーウォーキングの効果が高く評価されている。それは、パワーウォーキングが心拍計を使うことで、自分の運動の負荷が、どのような負担を心臓にかけているかが客観的に判断できる、からです。ガウダー氏自身が心臓移植を受けた体験と、アスリートとしての経験を最大限に生かして考案したパワーウォーキングだからこその評価なのです。
高齢者のためのパワーウォーキング
パワーウォーキングは生きるためのスポーツとして誰もが楽しめるウォーキングです
日本が、世界の先端をゆく高齢化社会を迎えつつあるのは皆さんもよくご承知の通りです。政府は増えつづける高齢者の医療費を削ろうとやっきとなっています。確かに高齢者は病気を抱えています。病院へ行くことも多いでしょう。でも、それは避けられない流れをも言えます。65才以上になれば、誰でもが、酷使した体の不具合を感じます。しかし、病気になって苦しむよりは、予防で汗を流しましょう、という考えも正しいのです。
では、高齢者はどんな方法で予防すればいいのでしょうか。若いときのようなスポーツはもう無理です。だからと言って、気の向くままの散歩では気晴しになっても、スポーツ特有がもつ人間のより良い目標を目ざしての上達心、向上心はなかなか湧いてきません。
そこで、どこでも誰でもが「生きる」ための基本動作としての「歩き」を医学的なスポーツとして考えられた「パワーウォーキング」こそ、すべての人々にとって最適なスポーツとなるのです。
パワーウォーキングを通して、高齢化社会の予防医学的効果を、あなたも経験してみませんか。